これはなんでしょう。
ヒント:2月14日
そうです、壊れかけのUFOです。
嘘です。
中身は手作りガトーショコラ。
ホールまるごと1個。
バレンタインデーということで、
友人が持って来てくれました。
なんて素晴らしい。
紅茶を淹れつつ、頬張りながら、
わたしなんかは思うわけです。
「食べる専門でいいな」と。
彼女はとても食べることが好きで、
自分でも作るのが好きで、
人に振る舞うのも好きなのです。
わたしは美味しいものは好きですが、
必要以上に料理したい欲求はありません。
けれど、
手芸には興味があります。
物語を書いたり、
映像を撮ったりすることも
視聴者としてだけではなく、
作り手でありたいと思います。
彼女は素晴らしい視聴者ですが、
作り手になることは望みません。
私たちは2人とも音楽が好きですが、
ミュージシャンになろうとは思いません。
私たちは2人とも芸ごとに感銘を受けますが、
役者になろうとは思いません。
絵描きになろうとは思いません。
看護士になろうとは思いません。
哲学者になろうとは思いません。
ネイリストになろうとは思いません。
宇宙飛行士になろうとは思いません。
好きでも、
興味があっても、
「そちら側」に行こうと思えることは、
稀なのです。
そして実は、
なにが決め手かは、
ほんとにふとしたきっかけだったり、
何気なくだったりするのです。
面白いなぁと思うのです。
もしかしたら今頃、
アイドルを目指していたかもしれない。
でも、別なものに熱中している
「いま」がある。
不思議だなぁと思うのです。
そして、
とても尊いことだと思うのです。
アイデンティティみたいなものの、
輪郭にぼんやりと触れる
お話でした。
追記:そうそう、彼女は春から栄養士の学校に通います。
KiKi02madareoNa 公式HP